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松阪座跡(松阪劇場)
江戸時代の「松坂芝居(小屋)」を前身とする「松阪座(松阪劇場)」は、当時一流の役者が来演するなど愛宕町の「神楽座19」とともに松阪を代表する劇場のひとつでした。
大正10年5月5日の日記には「夜とく(末妹)と(友人)乾と、大橋で松阪座にある文部省推薦映画(ヘレンケラー)を見に行った」と記されています。
安二郎は、松阪で多くの映画を見ています。
大正10年(1921年)7月27日には、知人らと「エジプトクラブ」という映画研究会を設立するなど、映画への関心は益々高まっていたようです。
現在、この場所は道路形状も変わり当時の面影はなくなってしまいましたが、当時多くの人がここで最新の娯楽を楽しんでいたということを、安二郎の姿とともに思い起こされてはいかがでしょうか。
住所 |
松阪市本町 |
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