4
御城番屋敷
松坂城裏門跡と搦手門(竹御門)跡を結ぶ石畳の両側に、美しく整えられた槇垣(まきがき)を巡らした御城番屋敷は、江戸時代末に松坂城の警護の任にあたった40石取りの紀州藩士20人と、その家族が住んでいた屋敷です。屋敷には、今も子孫の方が住まわれ、維持管理を行っています。(国指定重要文化財)
昭和26年(1951年)に安二郎が脚本家の野田高梧氏とこの辺りを訪れています。昔のまま残っている御城番屋敷に感心した野田氏が「ロケ地にいいのではないか」といった際、
安二郎は「一度ここ(松阪)でロケをしたいけれど、腕白時代の自分を知っている人がまだまだいるので恥ずかしくて…」と語っています。
御城番屋敷をロケ地とした映画には、1942年すでに山本薩男監督による「翼の凱歌」があり、ここでは主人公の住まいとして撮影されています。また、最近では佐藤健さん主演映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」でもワンシーンが撮られています。
少年時代、松阪公園(松坂城跡)2周辺を走り回っていた時、安二郎の目にこの場所はどのように映っていたのでしょうか。また、安二郎がこの場で映画を撮るとしたらどんな作品だったのでしょうか。思いを馳せながら、趣ある石畳を歩いてみてはいかかでしょうか。
住所 |
松阪市殿町1385 |
---|