3
鈴屋(本居宣長旧宅)
国学者・本居宣長が12歳から72歳で没するまで60年間にわたって暮らした家です。明治42年(1909年)に現在地、松阪公園2(松坂城隠居丸跡)に移築されました。中庭などは旧状を模し、多少の復原をして、江戸時代の町家の姿を今に留めています。この建物の2階の書斎を「鈴屋(すずのや)」と呼びます。(国指定特別史跡)
大正7年4月5日の日記には、春休みは連日友人たちと公園に赴き、「鈴廼舎(すずのや)の芝生で遊ぶ」とあり、寄宿舎生活中の同年5月19日、日曜日の日記には、「本居翁の遺物を見る」とあります。
公園も含めて、この一帯は遊び場でもあり学びの場でもあったようです。鈴屋のある松坂城隠居丸跡は、樹木が大きく繁ったことを除けば、当時のままで、目を閉じれば安二郎の笑い声と走り回った姿が蘇ってくるようです。
※鈴屋を見学するためには、本居宣長記念館で入館券をお買い求めください。
住所 |
松阪市殿町1536-6 |
---|