みてみて松阪

グルメ

中心地観光

さよなら、頭の中のもんもんぐるぐる。自分と向き合うリセット散歩



ついついマイナスに捉えてしまう思考。
わかっていても言ってしまう余計な一言。
いつまでたっても忘れられないあの人。

あ~ダメだな、考えないでおこう…と思っても頭の中は悶々ぐるぐる。

そんな自分をリセットすべく、ぶらりと出かけた松阪市。

感染症対策、しっかりして出かけました。



三重県内で観光といえば主に伊勢志摩。歴史好きなら伊賀かな。お買い物やおしゃれなカフェを目的に出かけるなら桑名や四日市だったりしたけれど、実は県内どの地域からもアクセスの良い松阪は、ぶらりと散歩するのにぴったりの町。

まずは松阪駅前にある観光案内所で地図をいただきます!


市内の地図以外にも、いろんなお店のパンフレットなどもありました。



最初の目的地までは歩いて3分ほど。
大通りの角を曲がると、いきなりノスタルジックな路地に。

少し迷いながらも、こういう寄り道は嫌いじゃないんです。




長い人生、少しくらいまわり道してもいいよね。



そして到着した「みろく院善福寺」。縁切りで有名なお寺さんです。



境内を進むと、弘法大師さんがどーんとお出迎えをしてくれました。



…えーっと、ここで手を洗うのかしら?(←神社とごちゃ混ぜになっている)

きょろきょろ迷っていたところ、優しそうなお寺の方が声をかけてくださいました。

副住職の長谷川 祐光 (はせがわ ゆうこう) さん。



正しくは、手を洗うのではなく、お大師さんにお水を接待するのだそうです。

そうすることでお大師さんと常に一緒という意味となり、お遍路を周る間たとえ1人でも、お大師さんが側で守ってくださるとのこと。

正しい手順はこうでした。



お大師さんの横には、四国八十八ヶ所霊場のお砂踏み。



お砂踏みとは、言わば四国八十八ヶ所巡りの超簡易版。

「南無大師遍照金剛」と唱えながら、阿波の国→土佐の国→伊予の国→讃岐の国と書かれた石の前をぐるっと一巡すると、四国八十八ヶ所巡りをしたのと同じようなご利益を頂けるのとのこと。

20年ほど前、ご住職さんが約3年かけて四国八十八ヶ所を巡り、持ち帰った各霊場の砂を埋めて作ってくださったそう。

ふむふむ。ぐるっと1周



伊勢には、犬が飼い主さんに代わってお伊勢参りをしたというおかげ犬のお話があるけれど、まさか松阪で四国八十八ヶ所巡りの霊場を巡れるなんて!!

自分と向き合うお遍路を、凝縮して体験させていただきました。

本来、四国八十八ヶ所の巡礼で結願した後は、和歌山県にある高野山へお礼参りに行くのですが、みろく院善福寺にはお大師さまが祀られているお堂があり、お礼参りまでできちゃうのです。

いつかちゃんと高野山まで行きたいと思います。



そしていよいよ本日の目的。縁切りの不動明王さんへ。

その昔、不動明王さんが手に持つ剣で病気との縁を切ると云われていたところから、悪縁も断ち切るご利益もあると教えて頂きました。

お札には人やモノだけでなく、自分の直したい習慣や性格なども書いて良いそう。

旅好きな私としては切りたい悪縁はまさにこれ!

綺麗な景色を眺めたり、美味しいものをいただくことで元気を保っていたところ、新型コロナウィルスのせいで日本国内でさえも移動が難しい状況というのがなんともつらい。

世界中の人がコロナウイルスとの縁を断ち切っていただける様お願いしてきました。



お札を水に浸すと…



みるみる溶けてなくなっていきました。



そのお水を不動明王さんにかけることで、悪縁をたち切っていただきます。



悪縁を切った後は、良い縁と巡り会えるよう護摩に願い事を書くというのが一連の流れ。



ここ、みろく院善福寺の歴史は古く、宝亀4年(773)頃まで遡ります。



元々は現・松阪市松ヶ島町の方に在り、天正16年(1588)蒲生氏郷が松坂城を築き、城下町を作る際にお寺や神社を1ヶ所にまとめた流れで今の場所に移されました。



お隣にある八雲神社も、みろく院善福寺さんが管理していたところ、明治時代に神仏分離令によって敷地を半分に割ることとなり、塀で仕切って今の形になったそう。

境内を一周するだけで、歴史ロマンにたっぷり浸れて観光気分。

丁寧に説明してくださった副住職さんは「お参りに来られた際はいつでも声をかけてください」と仰っていました。

静かな境内で、流れる水の音をききながらしばしぼーっと。気持ちの波がすっと凪のように落ち着いていきます。




忙しい日常を離れて、静かな場所でゆっくり。こういう時間が私には必要だったのかもしれないな。



続いて向かったのは、大正元年創業のはちみつ屋「松治郎の舗」。



店内に並んだはちみつが、まるで歓迎してくれているかのように、光を受けてキラキラ輝いていました。性別問わずに喜ばれるはちみつは、贈り物にもピッタリ。

創業時の養蜂の技をそのまま受け継いでいる松治郎の舗。種類がたくさんあるので、試食しながらゆっくり吟味。

食べ比べるとさらさらやこっくりといった質感の違いもわかります。黒糖のような甘さもあれば、香りたつ甘さもあったり。



お土産に人気なのは、松阪・伊勢エリアの花々から採れたはちみつ。



他にも店内には、はちみつのお菓子やマヌカハニー、化粧品や入浴剤の他に、蜜蝋(みつろう)もありました。湯煎して好きなアロマオイルを入れて固めることで、オリジナルのリップクリームやハンドクリームが作れるんですって♪



肌につけるものを、好きな香りで作れるのはいいな。蜜蝋はお肌がつるつるスベスベになる効果もあるみたい。



こちらで絶対頂きたかったのが「はちみつ最中アイス」。真珠をイメージしたまん丸のアイスとあこや貝型の最中が可愛い。



地元の牛乳とはちみつの風味を生かした「ミルク」から、優しい甘さのきなこ味や、京都のお茶専門店から取り寄せた抹茶味まで、迷ってしまいます。

最中は、新潟産のもち米を用いた職人の手焼き。パリパリの食感が濃厚なアイスととてもマッチ。縁切りの不動明王さんで晴れた心に染み入るスイーツタイム。ごちそうさまでした。

実際に使われていた巣箱を机に「いただきまーす!」


続いて、商店街を散策中に目に留まった「駄菓子のあいや」。





創業は大正5年頃。昔ながらの駄菓子を手作りされているのですって!!

にこやかな笑顔で3代目の吉田正博さんが迎えてくださいました。



「あいや」と赤いラベルの貼られた駄菓子は、全て店内の工房で手づくりされているもの。はっかやにっきなどを使用した飴やねじりおこし、麦粉を使った駄菓子など懐かしいものがたくさんありました。

手作りの駄菓子を見ながら、店内を見回すだけで童心にかえって何だかわくわくします。こういうほっとする時間に癒されますね。

手描きのお品書きがたまりません。



駄菓子を作る様子を眺められるのも嬉しい。手作りなので保存料は不使用。子どもからお年寄りまで安心して頂けます。ひとつひとつ丁寧な作業が、みんなに愛される駄菓子の所以ですね。



懐かしい木枠のケース。以前は駄菓子の量り売りもしていたそうですが、コロナ感染症対策のため、今は全て袋入りでの販売となっています。



あれもこれも食べたくなって、しっかり大人買い。心の中で「いつも頑張ってるんだから、これくらいいいよね」と、唱えつつ。

毎日の生活に追われていると、効率重視でいつもの道を車で移動。基本ドアtoドア。


久しぶりにゆっくり歩くと、風の冷たさや道端に咲く花が季節の変わり目を教えてくれる。気が付けば日暮れが驚くほど早い。



松坂城の周りは、御城番屋敷など風情溢れる町並みが続き、散歩するにはぴったりのコースでした。



最後の目的地は、ひとことの願いを叶えてくれるというお地蔵さん「堀面地蔵」。


小さな路地を歩いてきたから、いきなり大通りに面した場所に出てびっくり!



松阪は城下町を作る際、筋を直線ではなく角を要所に作り、一度に多くの敵に攻め込まれないよう複雑な地形にしたそう。今もほぼそのままの箇所が多いと聞き、いつも迷う理由がわかりました。




「一言」のお願いを聞いてくれるお地蔵さんは全国に何ヶ所かいらっしゃるそうですが、堀面地蔵さんは「一事」のお願いを聞いてくれるちょっぴり珍しいお地蔵さん。

名前の由来は松坂城のお堀の近くにあったことから。昭和16年に今の場所に移転し、来年で80年になるそう。

私がいる間にも自然な手つきでお線香に火を灯し、おりんを鳴らしてお祈りをされている方が何人もいらっしゃいました。堀面地蔵さんに手を合わせることが、生活の一部なんですね。

たくさんの絵馬には1人ひとりの願い事がつまっていて、同じくらい「ありがとうございます」と書かれた絵馬もありました。地元の方々に愛される堀面地蔵さんだからこそ、様々な「一事」が集まる場所になっているのでしょうね。


堀面地蔵奉賛会の方に色々説明も頂きました。



私も手を合わせてお地蔵さんへ一事のお願いをしました。



歩き回って冷えた身体を温めるため立ち寄ったのが、甘党のお店「山作」。



お赤飯やさわ餅にも惹かれつつも、熱々のぜんざいをふーっと。

あったかくて、おいしくて、あったまる。



悶々とした気持ちを断ち切るところからスタートした松阪散歩。

手を合わせて自分の心と向き合うことでスーッと視えてきたものがある。地元の方々の温かさに触れて気持ちは満たされ、五感を研ぎ澄ませて散歩することで新しい発見もあった。もしかしたら私は視野を狭めて無限ループに入っていたのかもしれないな。

今の私に必要だった心のリセット。さよなら、頭の中の悶々ぐるぐる。さぁ明日からまた頑張ろう。






※すべての写真において、撮影時のみマスクを外しています。

松阪駅から各地を経由しながら片道約2㎞程。景色を見たり、休憩しながらゆっくり歩けるコースです。

photo / y_imura

【取材協力】

みろく院善福寺
松阪市日野町701
tel 0598‐26‐0369
https://www.facebook.com/mirokuinzenpukuji/

松治郎の舗 松阪本店
松阪市中町1873
tel 0598-26-8133
https://www.matsujiro.shop

駄菓子のあいや
松阪市中町1869よいほモール
tel 0598-21-5861
四五百商店街(よいほモール)
https://yoiho-mall.com

堀面地蔵
松阪市殿町1465
https://horimenjizou.web.fc2.com

【タイアップ・記事制作】
三重に暮らす・旅する
WEBマガジン OTONAMIE

さよなら、頭の中のもんもんぐるぐる。自分と向き合うリセット散歩@松阪市