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平生町駅跡
平生町にあった軽便鉄道(のちの松電)の駅です。安二郎宅の最寄り駅であったことから、大口港での海水浴や代用教員時代に宮前方面に行き来する時に利用したものと思われます。
大正7年7月28日の日記中にある「憲やんと乾と一時三十四分で大口港に出席…」はおそらくこの駅からの軽便鉄道で大口港に出かけたときの様子だと思われます。
また、駅前にあった中座劇場は級友・長谷川の父親が経営していたこともあり、
大正10年の日記には「橋本が来て長谷川の所に行く。(予記)曾我廼家玉三郎一行 中座」「中座の岩間桜子本日で終りである。」「長谷川の宅 中座二階に行く。」などと記され、友人たちと中座劇場に度々出入りしていたことがうかがえます。
現在、この場所に駅はありませんが、この通りの一角を占める料理店の店先に、駅跡を示す案内板が掲示されており、安二郎ゆかりの地のひとつといえるでしょう。
住所 |
松阪市京町 |
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