明治までは、真楽寺と敏太神社は同じ境内地にありました。仏と神の御本体は同一で、御本体は時には仏となり、ある時は神と姿を変えて私達に救いの手を差し伸べて下さいます。それゆえ真楽寺の御本尊薬師如来は疫病平癒の神 須佐之男命(すさのおのみこと)として、また阿弥陀如来(美濃田大仏)は五穀豊穣の神 誉田別命(ほんだわけのすめらみこと)として敏太神社に祀られています。
大仏殿の屋根の扁額に書かれている「安養殿(あんにょうでん)」とは極楽浄土の別名で、安らかに心と体を養って速やかに仏と同じ知徳を得るという意味です。正面四間、側面三間の二層造り、東大寺の大仏殿を模していると言われています。蓮華の台座に安置されている阿弥陀如来は高さ3メートルあり、地方でこれだけの大きさの金銅仏が祀られているのは珍しいと言われています。
いにしえより五穀豊穣、病気平癒の祈願所として地域の人々に崇拝され親しまれています。
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