みてみて松阪

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レトロなお雛さまや手作りのお雛さまがステキ♡インスタの中の人が「松阪まちなかお雛さま祭り」に行ってみた!

このお雛さまは、どこで見られるでしょう。(答えは記事の最後に!)


松阪市観光情報officialインスタグラムアカウント「@visit_matsusaka」の中の人が令和4年2月21日~3月3日に実施された「松阪まちなかお雛さま祭り」についてレポートします。

3月3日は、雛祭りです🌸
上巳(じょうし、じょうみ)の節句(桃の節句)で「生まれた子どもがすこやかで優しい女性に育つように」と願いを込めてひな人形を飾ります。

「松阪まちなかお雛さま祭り」の時期に、街なかを散策すると、目印のあるお店でさまざまな時代や由緒あるお雛さまに出逢えます。

童謡「うれしいひなまつり」を口ずさみながら、まち歩きしてみましょう。


まずはここから。様々な種類のお雛様がかわいい「平生町お雛さま館(夢休庵)」

おもてなし処「夢休庵」(三重県松阪市平生町47ゆめの樹通り)


まちなか案内、ちょっとした休憩所でもある、おもてなし処「夢休庵(むきゅうあん)」。
通常は毎月第2・第3土曜日の営業ですが、「松阪まちなかお雛さま祭り」の期間は「平生町お雛さま館」と称して休まず営業しています。入館は無料です。営業時間は10時~16時です。※営業時間は変更になっている場合がありますので、お出かけ前にご確認ください。


お内裏様とお雛様が迎えてくれます。


お雛さま館の見所はなんといっても手作りのお雛さま。
入口で迎えてくれる松阪もめんを着たお内裏様とお雛様が松阪らしくて素敵です。


ちょこんと可愛らしいうさぎさんのお雛さまも。
サイズ感も最高で、お家に持って帰りたくなります。


こちらには、貝殻に描かれたお雛さま。貝合わせを彷彿させる、雅(みやび)さがありますね。パステルカラーで可愛さが増しています。


手作りのお雛さまのいくつかは販売されています。手作りの松阪もめんグッズもありました。ここでしか手に入らない一点ものばかりです。


もちろん、メジャーなお雛さまもあります。大小数えきれない程たくさんのお雛さまが飾られていて、見ごたえ抜群です。

期間中はスタッフの方々が温かく迎えてくれます。中の人が訪問した日は、手作りのお雛さまの制作者の方がいらっしゃいました。趣味の延長が長年続き、今では教え子がいるそうです。完成度の高さをぜひ、見に来てくださいね。

夢休庵



写真映え必至!見事な吊るし飾りが見られる「みろく院善福寺」


続いて向かったのは、松阪市日野町の「みろく院町屋」。星まつりや縁切不動明王が有名な「みろく院善福寺」の敷地内にあります。入場は無料です。営業時間は11時~15時です。※営業時間は変更になっている場合がありますので、お出かけ前にご確認ください。


中に入ると、迫力のある3つのお雛さまが。写真に納まらない迫力。
それぞれ衣装が違っておしゃれですね。見比べるのも楽しいです。


みろく院町屋の見所は、つるし飾り(つるし雛)。つるし雛が始まったのは江戸時代と言われています。その頃、特別裕福ではない一般の家庭では、小さなお人形をつくり、家族や地域の人たちが持ち寄って「つるし雛」が作られたそうです。たくさんの想いが繋がっている素敵なお雛さまですね。


お人形は可愛いだけじゃなくて、それぞれちゃんと意味があります。
例えば「だるま」は、昔から「七転び八起き」として、福を招く縁起物とされていました。また、赤い色には魔よけの意味があるそうです。ここでは、松阪市のマスコットキャラクター「ちゃちゃも」も仲間入りしていました。探してみてね。



2階に上がると、松阪市飯南町の作家・高橋みゆき先生のつるし飾りが楽しめます。華やかで芸術的なつるし飾りの空間が広がります。

「みろく院町屋」では、写真映えするお雛さまがたくさん。それらは、写真を撮るのを忘れてしまう程の魅力です。ぜひ、見に来てください。

みろく院善福寺



大正座敷に並ぶ豪華絢爛なお雛さま「旧長谷川治郎兵衛家」


松阪駅から徒歩10分。魚町通りにある「旧長谷川治郎兵衛家」。長谷川家は江戸時代の木綿問屋です。格子、霧よけ、5つの蔵、そして、うだつの上がった屋根など落ち着いたたたずまいの中に当時の松阪商人の隆盛ぶりがうかがえるこの建物は国の重要文化財に指定されています。

ここでは、長谷川家が保有していた雛飾りや、まちかど博物館「和み」の協力を得た松阪の一般家庭に伝わる雛飾りが展示されています。


長谷川家の中でも最も広い大正座敷には、豪華絢爛な御殿が彩る「御殿飾り(御殿雛)」や、お付きの者から嫁入り道具まで揃った伝統的な「七段雛」が展示されています。


御殿飾りはなんとも豪華で、関西で多かったそうです。屋根の上に金の鯱や富士山のデザインも。


お気づきでしょうか。お内裏様とお雛様の座る位置がいつもと違いますね。
日本の伝統では男性が向かって右。明治以降、西洋文化が取り入れられた結果、女性が右(つまり、レディーファースト?)な配置が一般的になったそうです。どちらの配置も素敵です。他の施設でも、この配置を探してみてくださいね。



お歯黒のお雛様もいます。お歯黒には結婚している人という意味があり、虫歯予防の効果もあるそうです。お内裏様とお雛様、そして三人官女の真ん中の人もお歯黒だそう。

「桜」と「橘」の木花がまんまるで可愛いお雛さまも。


広くて立派な建物に負けない、豪勢なお雛さまをご覧ください。

旧長谷川治郎兵衛家



明治・大正・昭和の御殿雛「旧小津清左衛門家」


松阪駅から徒歩10分、旧長谷川治郎兵衛家からは徒歩3分。本町にあり、伊勢街道に面している「旧小津清左衛門家」です。小津家は江戸で一番の紙問屋です。格子と矢来のある質素な外観からすると意外なほど広い屋敷内には、2つの土蔵も残っており、県の有形文化財に指定されています。展示品の中には「千両箱」ならぬ「万両箱」もあり、「江戸店持ち伊勢商人(松阪商人)」の暮らしぶりが偲ばれます。

ここでは、明治・大正・昭和の御殿雛が展示されています。


お雛さまにも時代毎に「流行り」があるのですね。


どの家庭でも想いを込めて大切にされてきたお雛さま。保存状態も良いものばかり。
「時代」で見比べたい方はぜひ、旧小津清左衛門家へ。

旧小津清左衛門家



梅と一緒に楽しもう「原田二郎旧宅」


最後に、原田二郎旧宅をご紹介。松阪駅から直接行くと徒歩15分程。旧小津清左衛門家からは徒歩10分です。松坂城跡、御城番屋敷、松阪の名所を歩きながら向かうのがオススメ。江戸時代に同心町とよばれた地区の一角にある明治大正期の篤志家・原田二郎の旧宅で江戸時代から続く武士の住まいを表現しています。明治15年(1882)に増築した箇所は、原田二郎が松阪に帰郷していた頃の間取りを再現していて、市の有形文化財に指定されています。


展示されているお雛さまはこちら。


お雛さまの後ろで見守っているのは、原田二郎銅像です。


「松阪まちなかお雛さま祭り」が開催されている2月下旬から3月上旬は、梅の見頃でもあります。ひな飾りと合わせてお楽しみいただけます。

原田二郎旧宅



いかがでしたか。

期間中は、松阪駅前の中心商店街の有志店舗さんでもお雛さまが飾られています。その店舗らしい素敵なお雛さまも。心地の良い春風を感じながら、まちなかのお雛さまをお楽しみください。

※この記事に掲載されているお雛さまは令和3年度のものです。展示されているお雛さまは変更することがあります。どんなお雛さまが飾られているかは行ってからのお楽しみです。

【最後】1枚目の写真はみろく院町屋のお雛様でした☆

松阪まちなかお雛さま祭り





「松阪まちなかお雛さま祭り」に関するお問い合わせ

ミズ・ネットワーク松阪(0598-21-0138)
お雛様館(0598-21-1578)

参考

一般社団法人日本人形協会

つるしびな大百科