みてみて松阪

中心地観光

神パワーを感じる松阪の御朱印巡り!レトロかわいいお守りに気分は上々!


沢山の物や情報に囲まれ、物質的な豊かさに恵まれている現代。
その反面、心の充実を感じたくなる時があります。
想像以上に長引くコロナ禍ではなおさら。

そんなとき、個人的に御朱印巡りが好きで神社巡りをすることもあります。
今回は、松阪の神社を御朱印帳を片手に巡ります。

4つの神社で見つけた、知らなかったお話やかわいいお守りたち。
そんなご参拝ショートトリップにぜひお付き合いください。

見覚えのある御本殿と御神木の穴の秘密

松阪神社の入り口


松阪神社の境内へ続く階段を登ると・・・


森に囲まれ緑が心地良い空間。
この森は「四五百森(よいほのもり)」。
凛とした空気感に気分が晴れます。

宮司の波多瀬さんにお話を伺いました。

宮司の波多瀬さん。


波多瀬さん:ここ松阪神社は35柱の神様を祀る神社です。元々は「意悲(おい)神社」という神社で、お稲荷さんと八幡さんの2柱を祀っていましたが、明治41年に、政府の方針により「神社合祀令」が発令され、松阪でも市内各所17の神社がここに合併し、その際33柱が加わり、名前も松阪神社となりました。

蔵には、合併前のそれぞれの神社の扁額が納められている。


御神輿も見せて頂きました。

雨竜・八重垣の2つの御神輿。


この御神輿は、毎年7月の「松阪祇園まつり」で街に繰り出すもので、ここ松阪神社と、これから訪れる八雲神社、御厨(みくりや)神社の3つの神社から、「3社みこし」として、市中心部の商店街などを練り歩きます。

元々は、松阪市内で牛頭天王を祀る4つの神社「雨竜、八重垣、御厨、八雲」から御神輿が出ていたそうですが、「雨竜と八重垣」は、明治41年に松阪神社に合併されたため、ここには2つの御神輿があります。

続いてお守りのコーナーを見せて頂くと・・・


昨今のコロナ禍では「病気平癒祈願」のお守りが人気だそう。

他にも安産祈願や健康祈願など可愛いお守りが沢山


宮司さんが境内奥の御本殿を案内してくださいました。


丸みがあって可愛らしいフォルムの御本殿の屋根。
このカタチ、どこかで見覚えのある人もいるのではないでしょうか?
実は、この御本殿、伊勢神宮外宮の「西宝殿」からそのまま移管したものだそう。

波多瀬さん:現在の御本殿は、昭和5年、今から93年前に頂いたもの。木は1000年でも持つものですから、手入れをして直しながら大事に残しています。

境内を眺めるとどっしりとした存在感の、樹齢900年を越える楠の御神木。

御神木は、樹高25m。


楠は常に青々とした葉を繁らせることから生命力があるとされ、不老長寿や無病息災の象徴。
その根元には、大きな穴が!


この穴は松坂城天守閣近くの井戸に繋がっていて、城の城下町を造り上げた戦国大名「蒲生氏郷」が敵から逃げる際に入ったのだとか。歴史ある町のロマンを感じます。

最後に、旅の目的である御朱印を頂きました。


松阪神社を囲む四五百森と、御本殿の絵柄が入った御朱印。

更に松阪神社では、月替わりの御朱印も頂けます。

季節限定の御朱印。12〜2月はサザンカの絵柄。


3〜5月は桜、6〜8月は朝顔、9〜11月は紅葉。
お正月には、500枚限定の御朱印もあります。
季節ごとにお参りして四季を感じられるのもいいなと思いました。


全国から参拝者が訪れる学業成就の神社


続いて向かったのは、松阪神社から徒歩1分の「本居宣長ノ宮」。


本居宣長といえば江戸時代を代表する国学者で、松阪市民からは「宣長さん」と親しまれる人物。

「古事記」の注釈書である「古事記伝」を35年かけて完成させた研究熱心な姿から、本居宣長ノ宮には学業成就を祈る学生さんが訪れるそうです。

人気のお守りは、合格御守。

合格御守


宣長さんは桜が好きだったことから、桜をモチーフにしたお守りも。

桜がモチーフのお守り


こちらで頂く御朱印は、御朱印を紹介する本にも多数掲載されており、全国から御朱印が目当ての参拝者も訪れるそう。


“志きしまの やまとこころを 人とはば あさひににほふ 山さくら花”

御朱印に書かれている宣長さんの詠の意味を、宮司さんにお聞きしました。

「日本人である私の心は正直であり、朝日に照り輝く山桜の美しさに、ため息が出るほど、その麗しさに感動する、やまとこころなのです」

本居宣長が提唱した「もののあはれ」を詠っているそうです。
人が喜んだり悲しんだり、美しいと感じたりする心ですね。


絵馬には、宣長さんのイラスト。
教科書で見るよりも、可愛らしい宣長さんが描かれています。

絵馬を掛けに行くと、高校合格、大学合格、国家試験合格、資格の合格など切なる願いの数々。

合格への想いが溢れる絵馬たち。


宣長さんのパワーと、参拝者の皆さんの熱気を感じると、私自身も気持ちが高ぶるのを感じました。

本居宣長ノ宮をあとにして、徒歩5分の松坂城跡から御城番屋敷を眺めました。

城跡の麓に見える御城番屋敷。


松阪の市街地は戦時中に空襲がなかったので、今も昔の街並みが綺麗に残っています。

神様が集まっている神社でレトロかわいいお守りを発見


20分程歩くと、八雲神社に到着。

伊勢神宮外宮より遷された神馬(人形)が迎えてくれます。


八雲神社は、天照大神の弟神である須佐之男命をご祭神として祀る神社。


いくつもの神社の社名があるのは、地域で管理するのが難しくなった神社や山の神が集まり、末社の神として祀られているから。「八雲さんに持っていけば、大丈夫だろう」と地域から信頼されている神社です。


お宮さんを預かる際に、それぞれの神社の鳥居も預かるため、八雲神社の境内には各神社の鳥居や扁額があります。


そのような経緯もあり、八雲神社の御朱印は、神社内の様々な神様を月替わりでデザインしたもの。

早速、2月の御朱印を頂きました。


学問の神様である菅原道真公と神馬が2月のデザインです。

続いてお守りを見ていると、気になるものを発見!


旅行安全御守。飛行機、船、電車の刺繍と鈴のレトロ感がなんとも可愛い。

宮司さん:このデザインは古いから変えやなあかんなぁ、と話に上がっていたのですが(笑)

いや、むしろこの感じがいいです!とお伝えすると、もう一つレトロなお守りを見せてくれました。


本当に縁が結ばれそうなオーラを醸す「えんむすび」のお守り。
ほんわかした2人が微笑んでいます。


ご祭神である須佐之男命の表情がめちゃめちゃ強そうな、勝守。
これなら勝てる!!(何に?)


本殿にお詣りをすると、疫病退散と蘇民将来子孫之門のお札もいただけました。

三井グループ、あずきバーの井村屋も!?


可愛いお守りに気分が上がってきたところで、最後に訪れたのは八雲神社から歩いて12分ほどの「御厨(みくりや)神社」。


実は、この看板が近鉄山田線の車窓から見えていて気になっていたのです。


御厨とは、御(神の)厨(台所)を意味し、米や麦、魚などの食材をここに集めて、伊勢神宮に奉納されていたそうです。
そのため、食材の神様としても参拝される方もいるのだとか。

御厨神社の本殿。


さっそく御朱印をいただくと、「こちらもどうぞ」と、宮司さんが災難除御守をくださいました。


木の温かみを感じる、素敵なお守りです。


他にも学業御守などのお守りもありました。
個人的なお気に入りはこれ!


お花の模様と彩りがキレイです。

御厨神社には本殿の近くに、3つの境内社があります。
順番にご案内します。


赤い鳥居は、髙春稲荷神社。
あずきバーや肉まん・あんまんでお馴染みの井村屋製菓の守り神です。
井村屋製菓の開業は現在の松阪市中町であることから、社員さんが毎年5月の例祭にも出席されるのだとか。


そのお隣にあるのが、大山祇神社。
松阪市魚町にある旧長谷川治郎兵衛家の守り神です。
長谷川家は松阪を代表する豪商であり、松阪木綿で大成功をしました。
食の次は衣とは・・、ご利益ご利益・・。


赤い格子がお洒落なお社は「三圍(みめぐり)稲荷神社」です。
こちらは三井グループ、三井家祖先の祈願神社。
江戸時代、松阪に生まれた商人三井高利は店先売などの斬新な商法を用い、三井グループの基礎を築いた人物。

御厨神社はそのバイタリティと、神社へのお参りを大切にされてきた歴史文化を感じる場所です。

そっと背中を押してもらう時間


神社の凛とした空気は気持ちよく、宮司さんが書いてくれる御朱印の筆先は美しい。
今を感じるってこういうことかな。
ああだこうだと、つい先々まで考えてしまう毎日。
しかし「今ここにあるもの」に引き戻してくれる場所が神社であり、御朱印を頂く時間は今に集中する時間なのかも知れません。
とてもシンプルだけど、そういう時間を持つと気持ちはクリアになる。
停滞していた思考がリセットされ、新たに巡り出せるような気がしました。

そして、この地で偉業を成し遂げた蒲生氏郷、本居宣長、長谷川家、三井高利。
その時代を生きた人が今に残してくれたものに感謝しながら、神社の神様にそっと背中を押してもらう。

想いがこもった御朱印とお守りを見つめれば、今日も明日も気分は上々なのでした。

松阪神社
松阪市殿町1445
tel 0598‐21-3689
https://matsusakajinjya.com

本居宣長ノ宮
松阪市殿町1533番地2
tel 0598‐21-6566
http://motoorinorinaga.org/

八雲神社
松阪市日野町690
tel 0598‐21-0861
https://inory.jp/yakumo

御厨神社
松阪市日野町690
tel 0598‐21-0861
https://inory.jp/yakumo

■松阪祇園まつり
https://matsusaka-gionsan.jp

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